吸血鬼に魅入られ、不老不死となった青年が遂げる数奇な運命を描いたホラー・ロマン。女性作家アン・ライスの代表作でカルト的な人気を誇る小説『夜明けのヴァンパイア』(早川書房)を、彼女自身の脚本で映画化。
監督:ニール・ジョーダン 出演:ブラッド・ピット、トム・クルーズ、クリスチャン・スレーター、アントニオ・バンデラス、キルスティン・ダンスト
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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアのあらすじ
現代のサンフランシスコ。とある部屋で、マスコミでのし上がろうとする野心的な若者クリス(クリスチャン・スレイター)が、漆黒の髪の美青年ルイ(ブラッド・ピット)へインタビューを始めたが、その内容は驚くべきものだった。
18世紀末の米ニューオリンズ。フランス移民のルイは当時25歳。最愛の妻と娘を亡くして絶望する彼に、美貌の吸血鬼レスタト(トム・クルーズ)が近づく。彼は、人間らしく揺れ動く、繊細な魂のルイに興味を覚え、永遠の命を共にする伴侶として彼を選ぶ。首筋にレスタトの牙を立てられて死亡したルイは、間もなく吸血鬼として蘇生した。だが、彼は大胆で冷酷なレスタトとは対照的に、他人の命を奪って生きることに耐えられない。レスタトは瀕死の少女クローディア(キルスティン・ダンスト)を自分たちの同族に仕立て、ルイに与える。
クローディアはルイと違い、吸血鬼の生活にすぐになじんだ。次々と人間を襲い、その血を吸う彼女の心は成長しても、体は子供のままだった。彼女はその悲しみといらだちをレスタトにぶつけ、やがて彼を殺してルイと2人で遠くへ旅立とうと計画する。争いの中で、炎に包まれたレスタトを後に、2人は同族を求めてヨーロッパへ渡った。
パリでサンティアゴ(スティーヴン・レア)という吸血鬼と出会ったルイとクローディアは、彼の案内でアルマン(アントニオ・バンデラス)を首領とする吸血鬼の一族と出会う。ルイは仲間に誘われるが残虐なアルマンとは相いれず、去ろうとする。アルマンはクローディアを捕らえて日光を浴びさせ、彼女を処刑する。いつしか愛していた彼女を失ったルイは怒りにかられ、アルマン一族を滅ぼす。サンティアゴとも訣別した彼は、その後アメリカに戻り、現代に至るまでひっそりと暮らし続けている。生きていたレスタトとも再会したが、その場限りで別れた 。と
話し終えた彼に、興奮したクリスは自分も吸血鬼にしてくれと頼む。だが、ルイの怒りに恐怖を覚え、命からがら車で逃げ帰った彼は、潜んでいたレスタトに血を吸われる。カーステレオから『悪魔を憐れむ歌』が流れる夜明けの光景の中、復活したレスタトは車を駆り、いずこともなく姿を消した。